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【犬のカーミングシグナル完全ガイド】しぐさでわかる“犬の心の声”とは?
こんにちは。愛犬ともっと心を通わせたいと願う、すべての飼い主さんへ。
「うちの犬、急にあくびしたけど眠いの?それとも…?」
「よその犬とすれ違う時、舌をペロッとするのはなぜ?」
その“なんとなく不思議なしぐさ”、実は**「カーミングシグナル(Calming Signal)」**かもしれません。
今回は、犬が日常的に発している「カーミングシグナル」の意味や種類、読み取り方、そして飼い主としてどう対応すべきかを解説します。
犬の心を正しく読み取ることが、信頼関係の鍵になりますよ!
🐾カーミングシグナルとは?
カーミングシグナルとは、直訳すると「落ち着かせるサイン」。
つまり、犬が「自分や相手の緊張を和らげようとする行動やしぐさ」のことです。
これは犬同士のコミュニケーション手段であり、人に対しても頻繁に使われています。
「ケンカしたくないよ」「怖くないよ」「ちょっと緊張してるんだ」など、犬が“言葉の代わり”に見せているサインなんです。
🧠豆知識:「カーミングシグナル」はノルウェーの動物行動学者トゥーリッド・ルーガス(Turid Rugaas)氏が提唱した概念で、世界中のドッグトレーナーや獣医師に広く知られるようになりました。
🐶こんなにある!代表的なカーミングシグナル10選
犬が日常的に使うカーミングシグナルには、こんなしぐさがあります:
① あくびをする
眠くなくても突然あくびをするのは、緊張やストレスを感じたサイン。
飼い主に怒られたとき、知らない犬に出会ったときなどによく見られます。
→ 意味:落ち着こうとしている/場の緊張を和らげようとしている
② 舌をペロッと出す(鼻を舐める)
一瞬だけ舌を出して鼻を舐めるのも、カーミングシグナルのひとつ。
カメラを向けたときなど、「ちょっと緊張してるよ」という合図です。
→ 意味:不安・戸惑い・やや警戒モード
③ 視線をそらす
じっと見つめることは犬にとって「威嚇」に近いため、視線をそらすことで「敵意はないよ」と伝えます。
→ 意味:争いを避けたい/平和的な気持ちを伝えている
④ ゆっくり歩く
緊張している場面で、突然歩くスピードを落とすことがあります。
これは相手を刺激しないようにしているサイン。
⑤ 体をブルブルと振る(リラックスシェイク)
何かを怖がったあとに体をブルブル震わせるのは、緊張をリセットしている証拠。
水に濡れたわけでもないのにやること、ありますよね?
⑥ 背中を向ける/お尻を向ける
犬にとって、背中を向けるのは「信頼」または「争いたくない」のサイン。
他の犬と接触したときに見せることがあります。
⑦ 地面の匂いを嗅ぐ
本気で臭いを探っているのではなく、あえて匂い嗅ぎをして「自分を落ち着かせる」「相手を刺激しない」行動です。
⑧ 伏せてあごをつける
リラックスして見える伏せ姿勢も、実はカーミングシグナルのひとつ。
犬によっては緊張からくる“やせ我慢”のような姿勢になることも。
⑨ 身体を丸める/小さく見せる
犬が少し腰を落として体を小さくしているのは「自分は無害だよ」のサインです。
⑩ 飼い主の手を舐める・顔を舐める
スキンシップのように見えて、実は「あなたを落ち着かせたい」という気持ちも含まれていることがあります。
💡カーミングシグナルを正しく読むには?
犬のカーミングシグナルは、単独で見るよりも、状況や組み合わせで読み取るのがコツです。
✅ポイント1:環境とセットで観察
「散歩中に突然ブルブルした」「他の犬が来たらあくびをした」など、前後の状況に注目しましょう。
✅ポイント2:一度だけでなく“繰り返す”動作に注目
同じ行動を何度も繰り返す場合は、強い緊張やストレスの表れです。
✅ポイント3:他のボディランゲージと組み合わせて理解する
しっぽ、耳、目、口の動きなどもあわせて見ると、犬の気持ちがより明確に読み取れます。
🐕カーミングシグナルを“飼い主が使う”ってどういうこと?
実は、カーミングシグナルは飼い主側が“使う”ことも可能なんです!
例えば…
-
怖がっている犬にゆっくり瞬きしながら視線をそらす
-
急に近づかず、ゆっくり動いて相手に配慮を示す
-
少し離れて地面の匂いを嗅ぐふりをする(←意外と効果あり)
こうした行動を通じて、犬に「怖くないよ」「安心して大丈夫だよ」と伝えることができるのです。
🧠豆知識:カーミングシグナルを使って接すると、犬の攻撃性が下がり、落ち着きやすくなるという報告もあります。トレーニングやしつけにも応用できるテクニックです。
⚠️カーミングシグナルと「ストレスサイン」の違い
似たようなしぐさでも、過剰に出ていたり、頻繁すぎる場合はストレスサインの可能性があります。
たとえば:
-
あくびが何度も続く
-
しっぽがずっと下がっている
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同じ場所を舐め続ける・かきむしる
これは**“カーミングシグナルが間に合っていない=過剰なストレス”**というサインかも。
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🤝まとめ:カーミングシグナルは犬からの“大切なメッセージ”
犬は言葉を話せませんが、私たちに毎日「気持ちの手紙」を送り続けています。
それがカーミングシグナルという“見えない言葉”。
-
あくびやぺろりに込められた意味を知ることで
-
行動の裏にある気持ちを感じ取ることで
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愛犬との絆はぐっと深まります。
「犬の気持ちがわからない」と感じたら、まずはカーミングシグナルを観察することから始めてみてください。
愛犬はきっと、あなたが理解しようとしていることに気づいてくれます。
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