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【獣医監修】犬が散歩中におしっこ・うんちの場所を探す理由とは?意外な本能と行動心理を解説
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犬が散歩中におしっこやうんちの場所を毎回念入りに探す理由とは?本能やマーキング行動、心理的な背景を獣医監修でわかりやすく解説。愛犬との散歩がもっと楽しくなる豆知識を紹介します。
散歩中、なぜ犬は毎回トイレの場所を探すのか?
愛犬との散歩中、「なかなかおしっこしないな…」「うんちの場所をずっとウロウロしてる…」と感じたことはありませんか?実はこの行動、単なる気まぐれではなく、犬の本能やコミュニケーションの一環なのです。
今回は、犬が散歩中にトイレの場所を毎回選ぶ理由について、犬の行動学の視点からわかりやすく解説していきます。
犬がおしっこ・うんちの場所を選ぶ4つの主な理由
1. 【本能】縄張り意識とマーキング行動
犬はもともと縄張りを守る動物。おしっこにはフェロモンが含まれており、それを使って自分の存在を他の犬に知らせるマーキングを行っています。
散歩中に他の犬のおしっこの匂いを嗅ぎ、念入りに場所を選ぶのは、「自分もここにマーキングしようかな」と考えているからです。
2. 【安全確認】排泄中は無防備になるため
犬にとって排泄中は非常に無防備な状態。そのため、「敵がいないか」「安心できる場所か」を慎重に確認する習性があります。
特に臆病な性格の犬や、引っ越し直後、初めてのルートでは慎重になる傾向が強く見られます。
3. 【習慣・学習】以前の成功体験から選んでいる
犬は学習能力が高く、「ここでトイレをすると気持ちいい」「怒られなかった」などの記憶を頼りに、過去の経験から場所を選ぶことがあります。
お気に入りの電柱や茂み、木の根元など、犬ごとに「ベストトイレスポット」がある場合も。
4. 【嗅覚による情報収集】他の犬の情報をチェックしている
犬の嗅覚は人間の1万倍以上とも言われ、においから他の犬の性別、健康状態、発情期などさまざまな情報を読み取ることができます。
つまり、犬にとってトイレの場所選びは「情報収集と発信の場」。においを嗅ぎ、記憶し、そこに自分のにおいを残すことで、見えない会話をしているのです。
飼い主が知っておくと便利なポイント
トイレの場所探しが長いときの対処法
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コマンド(例:「ワンツー」など)で排泄を促す習慣をつける
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トイレをしやすい環境(草むら、土の上など)を把握しておく
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排泄時間に余裕をもって散歩をスタートする
急におしっこ・うんちをしなくなったときは?
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ストレス、環境の変化、体調不良などが原因のこともあります。
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数日続く場合や苦しそうな様子があれば、早めに動物病院へ相談しましょう。
まとめ:犬のトイレ行動は「本能」「習慣」「社会的な意味」の集まり
犬が散歩中におしっこ・うんちの場所を時間をかけて選ぶのは、単なる気まぐれではなく、本能や学習による意味のある行動です。愛犬の行動を理解することで、散歩の時間がもっと楽しく、充実したものになります。
よくある質問(FAQ)
Q1:おしっこ中に動くのはなぜ?
A:マーキングの延長で数カ所に分けてにおいを残そうとするためです。
Q2:うんちのときにぐるぐる回るのは?
A:排泄しやすい体勢を整えたり、地面の感触や安全確認のためと考えられています。


