ゴールデン・レトリバーのメリット・デメリットとは？飼う前に知っておきたい豆知識付き解説

大型犬の代表格として不動の人気を誇るゴールデン・レトリバー。その優しく賢い性格から、「理想の家庭犬」とも称され、子育て世帯や初心者にもおすすめされています。

私自身、数年前にゴールデン・レトリバーを迎えた経験があります。SNSで見ていた“ふわふわで優しい大型犬”というイメージ通りの部分もありましたが、実際に暮らしてみると「思っていた以上に大変！」と感じたことも少なくありませんでした。これから飼う方には、ぜひそのリアルな部分もお伝えしたいと思います。

ゴールデン・レトリバーとは？

ゴールデン・レトリバーはイギリス原産の大型犬で、体高55～61cm、体重25～34kg程度。温和で社交的な性格と、美しい黄金色の被毛が特徴です。

🐾 豆知識：ゴールデン・レトリバーはもともと鳥猟犬（レトリバー）として開発され、水辺での作業に適した泳ぎ上手な犬種です。

ゴールデン・レトリバーの一番の魅力はその穏やかで優しい性格。攻撃性がほとんどなく、人にも他の動物にもフレンドリーです。

うちの子も、初めて会う人にしっぽをブンブン振って近づいていくタイプで、散歩中に「触ってもいいですか？」と声をかけられることがよくありました。特に子どもたちには大人気で、自然と地域の交流が増えたのも意外なメリットでした。

ゴールデンは非常に賢く、人の言葉や気持ちをよく理解します。トイレやコマンドのしつけも比較的スムーズで、初心者にも扱いやすい犬種です。

🧠 豆知識：スタンリー・コレン博士による「犬の知能ランキング」では、ゴールデンは第4位にランクイン！

実際、私のゴールデンも「おすわり」「待て」「持ってきて」などはすぐに覚えてくれました。ただし賢い分、退屈させるとイタズラを考えついてしまうこともあり、頭と体をバランスよく使わせる工夫が必要でした。

落ち着いた性格と高い社会性から、子どもや高齢者がいる家庭でも安心して飼えるのが特徴です。まさに「家族の一員」として活躍できる存在です。

私の祖母は犬が少し苦手だったのですが、ゴールデンの穏やかな様子に安心したようで、最後は自分からおやつをあげるようになりました。その姿を見て「ゴールデンって人の心を溶かす力があるんだな」と実感しました。

温かい性格と落ち着いた雰囲気から、ゴールデンはセラピードッグや介助犬としても人気。触れ合うだけで心が安らぐと感じる人も多いようです。

ゴールデンは活発でスタミナがある犬種のため、1日1〜2時間程度の運動が欠かせません。散歩だけでなく、ボール遊びや水遊びも大好きです。

❗ 豆知識：水が好きすぎて、水たまりでも躊躇なく飛び込むゴールデンも多数！

我が家の子も、雨上がりにできた水たまりへダイブ…。帰宅後のシャンプーが大仕事になったのも、今となっては笑い話です。

ダブルコート（2層構造の被毛）の持ち主であるゴールデンは、春と秋に大量の抜け毛が発生します。毎日のブラッシングと掃除が不可欠です。

特に換毛期は服やソファが毛だらけに…。掃除機のフィルター交換が追いつかないほどでした。

体が大きいため、室内でも広い生活スペースが必要です。また、餌代、医療費、トリミング代なども小型犬に比べて高額になる傾向があります。

❗ 豆知識：ゴールデンは関節疾患（股関節形成不全）やガンのリスクが比較的高い犬種でもあります。

私の場合、フード代だけでも毎月1万円以上かかりました。健康診断や予防接種を含めると、やはり大型犬ならではの経済的負担は覚悟が必要だと感じました。

ゴールデンは飼い主と一緒にいることを強く望むタイプの犬です。長時間の留守番が続くと、ストレスで問題行動を起こすことも。

実際、私が仕事で帰宅が遅れたときに、ゴールデンが玄関でずっと待っていて、寂しさから靴をかじってしまったことがありました。その健気さに胸が痛くなり、それ以降は留守番時間をできるだけ短くするよう工夫しました。

✅ 向いている人

❌ 向いていない人

ゴールデン・レトリバーは、その穏やかで賢い性格、家族への深い愛情で、多くの家庭に幸せをもたらしてくれる犬種です。ただし、運動やケアにかかる時間・コストもそれなりに必要です。

私自身、ゴールデンと暮らして「大変さ以上に、かけがえのない温かさをもらえた」と強く感じています。抜け毛の掃除や経済的な負担はあったものの、それを補って余りある愛情を日々注いでくれました。

飼う前にしっかりメリット・デメリットを把握し、自分のライフスタイルと照らし合わせることが大切です。 その準備ができたとき、ゴールデンはあなたの最高のパートナーになってくれるはずです。