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ジャーマン・シェパードのメリット・デメリットとは?飼う前に知っておきたい豆知識も紹介!
「知的で勇敢」「警察犬の代名詞」と聞いて思い浮かべる犬――それがジャーマン・シェパード。世界中で活躍するこの犬種は、見た目のかっこよさと高い知能で多くの愛犬家を魅了しています。
ただし、家庭犬として迎えるには相応の理解と覚悟が必要です。私自身も以前、知人のシェパードを一時的に預かった経験がありましたが、その賢さと迫力に圧倒されつつも「正しく向き合えば本当に素晴らしい犬種だ」と実感しました。この記事では、ジャーマン・シェパードの特徴、メリット・デメリット、そして豆知識を交えてリアルに解説します。
ジャーマン・シェパードとは?
ジャーマン・シェパード(German Shepherd)は、ドイツ原産の大型犬。体高は55~65cm、体重は約22〜40kg。もともとは牧羊犬として活躍していましたが、現在では警察犬、軍用犬、介助犬など多方面で活躍する多才な犬種です。
🐾 豆知識: 映画『名犬リンチンチン』で一躍有名になり、世界中で人気が爆発しました。今でも警察犬採用率No.1の犬種です。
ジャーマン・シェパードのメリット
1. 知能が非常に高く、訓練性能はトップクラス
ジャーマン・シェパードは、犬の中でもトップクラスの知能を持っています。命令の理解力と忠誠心のバランスが優れ、しつけやトレーニングが非常に効果的です。
🧠 豆知識: スタンリー・コレン博士の「犬の知能ランキング」では第3位!
私が預かった子も、数回教えただけで新しいコマンドを覚えてしまい、「頭の回転の速さが違うな」と驚きました。
2. 忠誠心が強く、家族を守る意識が高い
飼い主や家族に対する忠誠心と保護本能がとても強いのも特徴。番犬としての資質があり、防犯目的で飼う人も多いです。
実際、友人宅のシェパードは、見知らぬ人が近づくと即座に飼い主の前に立ちはだかる姿を見せてくれました。普段は温厚なのに、いざという時には頼もしい存在に変わるギャップに惚れ込む人は多いと思います。
3. 運動能力が高く、アクティブな生活に最適
運動能力とスタミナは抜群。登山、ジョギング、アジリティ競技などアウトドアが好きな飼い主には理想的なパートナーです。
🐾 豆知識: ジャーマン・シェパードは「K-9(ケーナイン)ユニット」として、災害救助や麻薬探知でも活躍中!
4. 学習意欲が高く、多様な仕事に適応できる
家庭犬だけでなく、警察犬、災害救助犬、盲導犬、セラピードッグなど多くの分野で活躍できる多才な犬種です。
「ただ飼う」だけではなく、「共に何かに挑戦する」ことで本領を発揮する犬だと感じました。
ジャーマン・シェパードのデメリット
1. 初心者にはややハードルが高い
高い知能ゆえに、一貫性のないしつけや、放任は逆効果。初心者が感情的になったり曖昧な態度を取ると、主従関係が崩れる可能性もあります。
私も最初、感情的に注意してしまったことがありましたが、その時のシェパードの表情は明らかに「混乱している」様子でした。中途半端なしつけは逆効果になる、と強く学びました。
2. 運動と刺激が必要不可欠
毎日の運動に加え、知的刺激も与える必要があります。散歩だけでなく、ボール遊びやトレーニングを取り入れた生活が求められます。
❗ 豆知識: 運動不足はストレスによる問題行動(吠え・破壊・攻撃性)に直結します。
3. 抜け毛が多く、換毛期は掃除必須
ダブルコートの被毛を持ち、年に2回の換毛期にはかなりの抜け毛が発生します。日常的なブラッシングと掃除は欠かせません。
我が家に一時滞在していた時期は、部屋の隅があっという間に毛の山…。シェパードを飼うなら、掃除機やブラシは必需品だと痛感しました。
4. 遺伝性疾患のリスクが高い
股関節形成不全や胃捻転、皮膚病など、遺伝的にかかりやすい疾患があるため、信頼できるブリーダーから迎えるのが重要です。
🐾 豆知識: 胃捻転は急死の危険もある疾患で、食後すぐの運動や大量の水を避けることが予防につながります。
ジャーマン・シェパードに向いている人・向いていない人
✅ 向いている人
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しっかりしつけを行える中~上級者
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毎日の運動・遊びを欠かさず行える人
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犬との信頼関係を築くことに情熱を注げる人
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防犯意識の高い家庭
❌ 向いていない人
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犬を甘やかしがちな初心者
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長時間家を空けがちなライフスタイル
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運動不足になりがちな家庭
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大型犬の医療費や食費に不安がある人
まとめ:ジャーマン・シェパードは“信頼と訓練”で輝く最高のパートナー
ジャーマン・シェパードは、知性・忠誠心・運動能力に優れた万能型の大型犬です。正しく育てれば、最高のパートナーであり、頼れる家族の一員になります。
私が一時的に預かったシェパードも、短い時間で強い信頼関係を築けたことに感動しました。反面、いい加減な対応ではすぐに不安やストレスが行動に表れるため、「本気で向き合う覚悟」が必要な犬だとも痛感しました。
決して“誰にでも簡単に飼える犬”ではありません。 しかし、しっかりと向き合い、訓練と愛情を注げば、世界で最も頼もしいパートナーになってくれる存在です。