【犬の嗅覚の秘密】なぜ犬はあんなに匂いを嗅ぐの?クンクン行動の理由と犬の“匂いの世界”を解説!
散歩のたびに立ち止まって、なかなか進まない愛犬。
「もう〜早く行こうよ!」とリードを軽く引くけど、犬は夢中で地面をクンクン…。
そんな経験、ありますよね。
実はこの“匂いを嗅ぐ行動”には、犬にとって欠かせない深い理由があるんです。
この記事では、「なぜ犬は匂いを嗅ぐのか?」「何を感じ取っているのか?」を、科学的な視点と私自身の体験を交えて解説します。
読むだけで、きっとあなたの散歩の見方が変わりますよ。
🐶 犬の嗅覚は人間の1億倍?驚きの匂いセンサー
犬の嗅覚は、人間の約1万〜1億倍とも言われます。
鼻の中には約2億個以上の嗅細胞があり(人間は約500万個)、匂いを“層”として記憶・分析する力を持っています。
つまり、犬にとって“匂い”は私たちにとっての“視覚”に近いもの。
私たちが「見る」「聞く」で世界を理解するように、犬は「嗅ぐ」ことで世界を感じています。
👃 豆知識:警察犬や災害救助犬は、人間の1000分の1グラム以下の匂い粒子を判別できるといわれています。
🐾 犬が匂いを嗅ぐ4つの主な理由
① 他の犬の情報をチェックする
電柱や草むらを念入りに嗅ぐのは、まさに犬版SNS。
他の犬の尿や足跡から「性別」「年齢」「健康状態」「発情の有無」まで読み取っているのです。
私の家の柴犬・まるも、同じ電柱ばかりクンクンして離れません。
調べてみると、他の犬の“投稿”が残っているいわば情報掲示板のようなもの。
まるなりに“コメント返し”しているのかもしれません(笑)。
② 縄張りを確認し、安心を得る
犬にとって「匂い=安全のサイン」。
知らない匂いがすれば「ここは誰のテリトリー?」と警戒しますし、自分の匂いを残すことで安心します。
マーキング行動は、単なる“おしっこ癖”ではなく、「ここは自分の安心ゾーンだよ」という印。
新しい散歩ルートを歩くとき、クンクンが増えるのは自然なことなんです。
③ 新しい場所・物の安全確認
犬は初めて見るものに対して、まず“匂い”で安全かどうかを判断します。
私たちが新しいお店に入る前に「雰囲気」を見るのと同じ。
実際、まるを初めてカフェに連れて行ったとき、椅子や床を入念に嗅いでからようやく落ち着いて座りました。
それが彼なりの“安全確認”だったんですね。
④ 狩猟本能が働く犬種も
ビーグルやラブラドールなど、もともと猟犬の血を引く犬は特に嗅覚が鋭いです。
地面の匂いをたどるのは“獲物を追跡する本能”の名残。
なので、これも自然な行動で無理にやめさせる必要はありません。
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🚶♀️ なぜ散歩中に“ずっと”匂いを嗅ぐの?
「まったく進まない!」と困ることもありますが、実は匂い嗅ぎは犬にとって最大の楽しみ。
私たちにとっての“スマホチェック”や“SNSタイム”と同じです。
🐕 飼い主にできる工夫
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「匂いタイム」と「ウォーキングタイム」を分けてみる
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嗅いでOKな場所・時間を設ける
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リードを短くせず、犬のペースを尊重する
これを意識するだけで、犬の満足度がぐっと上がります。
まるも以前は引っ張り癖がありましたが、「今日は10分だけ匂いOK!」と決めるようにしたら、落ち着いて歩けるようになりました。
🧠 匂い嗅ぎの“脳への効果”がすごい!
近年の研究で、匂いを嗅ぐ行動には脳の活性化効果があることが分かっています。
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認知機能が刺激され、シニア犬の老化防止に役立つ
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ストレス軽減・リラックス効果がある
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ノーズワーク(匂い探し遊び)で集中力・自信が高まる
特に高齢犬や神経質な子ほど、“匂いを嗅ぐ自由”を与えることで心が落ち着く傾向があります。
まるも10歳を過ぎてから、歩くより匂い嗅ぎ中心の散歩になりましたが、表情が柔らかくなり、夜もぐっすり眠るようになりました。
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⚠️ 匂い嗅ぎにも注意点とマナーがある
もちろん、どこでも自由に嗅がせていいわけではありません。
次のような場所は避けましょう。
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他の犬の排泄物 → 感染症・寄生虫リスク
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農薬・除草剤のある草むら → 中毒の危険
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ゴミ・腐敗物・死骸 → 誤飲・嘔吐の恐れ
🐾 対策ポイント
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安全な散歩コースを選ぶ
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「ダメ」「ストップ」などの声かけで制止を教える
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クンクンOKゾーンを作ってあげる
「嗅ぐ自由」と「守る責任」のバランスを取ることが、理想の散歩スタイルです。
🌸 まとめ|犬の「クンクン」は、心と脳の栄養!
犬が匂いを嗅ぐのは、ただの習慣ではなく“生きるための言葉”です。
そこには安心・情報収集・社会性・本能…あらゆる意味が詰まっています。
散歩中に立ち止まっても、焦らずこう思ってみてください。
「今、この子は世界を読んでいるんだな」
犬にとって匂い嗅ぎは、運動よりもずっと心を満たす時間。
ゆっくり歩きながら、愛犬の“匂いの世界”を一緒に旅してみませんか?