目次
【犬の五感は人間とどう違う?】驚きの感覚能力と豆知識を解説!
犬と暮らしていると、「なんでそんなことわかるの!?」「この音が聞こえてるの?」と驚く場面、ありませんか?
実は、犬の五感(嗅覚・聴覚・視覚・味覚・触覚)は人間とはまったく異なる進化を遂げており、犬の世界の感じ方は、私たちの想像をはるかに超えています。
今回は、犬の五感の特徴と人間との違い、そして日常で使える豆知識を紹介します。
「犬の嗅覚はどれくらいすごい?」「犬の目は色が見える?」「犬と人間の感覚の違いとは?」など、気になる疑問が解決します!
犬の嗅覚は人間の1万倍以上!?【においの世界で生きる動物】
まず注目したいのが、犬の圧倒的な嗅覚。
人間の嗅覚細胞が約500万個なのに対し、犬はなんと2億個以上(犬種によっては3億とも)。その差は歴然です。
🔍犬の嗅覚の豆知識
-
犬は時間の経過によるにおいの変化まで嗅ぎ分けることができる
-
警察犬が使われるのは、においの「層」を読み取れるから
-
飼い主の感情(緊張・不安)もにおいで察知することがある
つまり、犬にとって「におい」は私たちにとっての「視覚」くらい重要な情報源。
散歩中に匂いを嗅ぎ続けているのは、情報収集の時間なんですね。
犬の聴覚は人間の4倍!?【高周波の世界をキャッチ】
犬は、私たちが聞こえない高い音(超音波)を聞き取る能力があります。
人間の可聴域が約2万Hzまでに対し、犬は最大で6万Hz以上の音を認識できます。
🎧犬の聴覚の豆知識
-
雷や花火の音に敏感なのは、実際に聞こえる音が人より大きく鋭いため
-
音源の方向を瞬時に特定できるので、遠くの足音もすぐわかる
-
犬用の「超音波ホイッスル」があるのはこの聴覚を活かすため
静かにしているつもりでも、犬には聞こえている音があるということを覚えておきましょう。
犬の視覚は“動き”重視【色の見え方も違う】
犬の視力は人間より劣るとされ、特に細かいものや遠くの静止物を見るのが苦手です。そのかわり、動きに非常に敏感で、暗闇でもよく見えます。
また、よく言われる「犬は色が見えない」は正確ではなく、**赤と緑を区別できない(色覚異常のような状態)**というのが正しいです。つまり、犬の世界は「青・黄・白・グレー」のような色彩で構成されています。
👀犬の視覚の豆知識
-
遠くの動くもの(ボール・小動物)はすぐに発見する
-
暗い場所でもよく見えるのは、網膜に「タペタム」という反射層があるから
-
赤いおもちゃよりも青や黄色の方が認識しやすい
おもちゃや首輪を選ぶときは、犬の見えやすい色を意識すると良いですよ。
犬の味覚は人間の5分の1以下!?【食感やにおい重視】
犬は人間より味を感じる能力が弱い動物で、味蕾(みらい)は人間の約1/5程度。ただし、「甘味」「酸味」「苦味」「うま味」は認識でき、特に「甘いもの」を好む傾向があります。
🍴犬の味覚の豆知識
-
甘味は母乳の味に近いため本能的に好む
-
苦味に敏感=毒物を避ける本能がある
-
味よりもにおいや温度、食感の方が食事の満足度に直結する
愛犬が食べ物に興味を示さないときは、味よりも温めて香りを立たせるなどの工夫が効果的です。
犬の触覚は“スキンシップ”のカギ【ヒゲにも感覚あり】
犬の体にも触覚があり、特に口元・足の裏・しっぽ・耳周辺が敏感。中でも、ひげ(口ひげ・まゆひげ)には繊細なセンサーがあり、物との距離感を測る役割を持っています。
🐾犬の触覚の豆知識
-
ひげを切るとバランス感覚や空間把握能力が低下することも
-
撫でられて嬉しい場所は「胸・背中・首まわり」
-
急にお腹を触るとびっくりする犬も多いので注意
優しく触れる=会話のひとつと考え、愛犬が心地よいと感じるスキンシップを意識しましょう。
まとめ|犬の五感を知ると、もっとやさしくなれる
犬と人間では、感覚の使い方も優先順位も全く違うということが分かりましたか?
においで世界を感じ、音で危険を察知し、動きに反応する――それが犬の生き方です。
日常の中で「なんでそんなににおいを嗅ぐの?」「何に吠えてるの?」と思うとき、この記事の内容を思い出してみてください。
犬の五感のすごさと違いを理解することが、より深い信頼関係を築く第一歩になります。