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犬の年齢ってどう数える?知っておきたい豆知識
「うちの子、今年で7歳だけど、人間で言うと何歳くらいなの?」
犬と暮らしていると、こんな疑問を持ったことがある方は多いはず。犬の年齢は人間とは違い、成長のスピードも寿命も犬種によって大きく異なります。今回は、犬の年齢にまつわるちょっと意外で役立つ豆知識をご紹介します。
犬の1歳=人間の7歳、はもう古い?
昔から「犬の1年は人間の7年分」とよく言われてきましたが、実はこの説は今では見直されています。なぜなら、犬は生後1年で急激に成長し、すでに人間でいう「高校生〜成人」並みの体や行動ができるようになるからです。
現在では、犬の年齢を人間の年齢に換算する際、次のような目安が使われています。
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生後1年:人間でいう約15歳
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生後2年:人間で約24歳
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その後は1年ごとに、人間の4歳分ずつ年をとる
つまり、5歳の犬は人間で約36歳、10歳なら約56歳という計算になります。
犬種によって老け方が違う!
すべての犬が同じように年を取るわけではありません。小型犬は比較的長寿で、10歳を過ぎても元気な子が多いのに対し、大型犬は成長も老化も早く、7歳前後からシニア期に入ることが一般的です。
たとえば:
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チワワやトイプードルなどの小型犬は、15歳を超えても長生きする子が多い
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ラブラドールやゴールデンレトリバーといった大型犬は、10歳を超えると高齢とされる
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超大型犬(グレート・デーンなど)は、寿命が8〜10年ほどと短め
年齢に合った食事や運動、健康チェックをするためにも、犬種ごとのライフステージを知っておくことはとても大切です。
見た目だけでは年齢はわからない?
犬の年齢は見た目でもある程度わかりますが、必ずしも正確とは限りません。白髪が増えたり、動きがゆっくりになったりするのはシニア犬のサイン。しかし、若く見えても内臓や関節は年相応に衰えていることもあります。
また、保護犬や譲渡犬の中には正確な年齢がわからない子も多いですが、歯の状態や目の濁り、筋肉量などからおおよその年齢を推測することができます。動物病院でのチェックを活用すると安心です。
シニア期を穏やかに過ごすために
犬も年齢を重ねると、体力が落ちたり、関節に負担がかかったり、認知症のような症状が見られることもあります。年齢に応じたフードへの切り替えや、無理のない運動、そしてなにより「変化に気づいてあげること」が大切です。
老犬期には、若いころ以上にスキンシップや心のケアが重要になります。「昔より寝てばかりいる」「散歩の距離が短くなった」といった変化も、老化の自然なサインとして受け入れつつ、その子にとって快適な生活を心がけてあげましょう。
犬の年齢は、見た目よりもずっと奥が深いもの。成長のスピードも、ライフステージの過ごし方も、犬それぞれです。年齢を理解することは、愛犬とよりよい関係を築く第一歩。ぜひ今日から「うちの子は今、何歳相当かな?」と意識してみてくださいね。